台風前夜。
台風18号が近づいてきており、明後日6日に名古屋に1番接近するそうです。
ちょうどお寺の永代経の日となっています。どうなることか心配しています。
広島の水害、御嶽山の噴火と来て今回の台風と、今年は災害の多い年にっています。
こういう時はお月参りでも災害の話題で持ちきりになります。
皆さん声を揃えておっしゃるのが、「愛知はこのごろは全然被害がないので、そろそろ何か起きそうで心配」ということです。
確率の問題でもないと思いますが、周りを見て不安になるのも仕方が無い事かと思います。
次に大体、「災害への備えってどこまでしていいのかわからない」という話になります。
東日本大震災以降、個人での災害への備えを叫ばれるようになり、食料の備蓄、避難のシュミレーションなどが積極的にやるようになりました。
しかし、どのラインまで備えたら良いのか、という事はいまいちはっきりしないのが現状だと思います。
食料を備蓄するにしても、日々の暮らしを圧迫するような事は続ける事ができませんし、時が経てば段々と備えも疎かになってしまいがちです。
「災害は忘れた頃にやってくる」という言葉で、昔から気をつけるようにといわれ続けているのですが、その危機感を持ち続けるという事は至難の業なのが正直なところだと思います。ただ、いくら準備したからといって、ある程度のラインまでしか安全を確保する事ができません。むしろ、そのラインを超える災害が起こることのほうが多いです。
御嶽山の今回の噴火は、例えば夜だったら、冬だったら、被害者が1人も出なかった可能性が高いそうです。
それでも、1番人が集まる季節の、1番人が集まる時間に噴火が起こりました。
新聞記者が火山学者の方に「今後二度とこのようなことを起こさないためにはどうしたらいいのか」と問いかけたところ、学者さんは「火山には登らない」というバッサリとした答えを返されたそうです。
このようないくつかの事実を鑑みると、起きてしまう自然災害はある意味「仕方が無い事」として捉えるしか無いのだと思います。実際に災害に遭うとそんな考えはできないのかもしれませんが。
そんな、いつ死ぬかもわからない中を生きている、そういう事実を忘れ、見ないで過ごしているのが私たちなんだなぁと思いました。