日々ちょうこく

名古屋のお坊さんのブログです。文章練習も兼ねて、見た事、聞いた事、思った事を書いていきます。 たまに抹香臭い事も書きますよ。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

西に帰っていくひかり。

夕方に都市高速道路を走っていると、空の視界を遮るものがないため、西に沈んでいく夕日が綺麗に見えます。 特に秋の入り口の夕日を見ていると、涼しさも相まって清々しい気持ちになります。 今年の夏は晴れ間が少なく、作物に必要な日差しもその分少なくな…

そろそろ夏の終わり。

このところウチの周りでは一気に蝉の鳴き声が無くなりました。 車で市外の少し緑の多いところへ行くと、ツクツクボウシの鳴き声を聞きます。ツクツクボウシは夏の終わりを象徴する虫だそうですね。 8月に入ってからの雨続きの影響が色々なところで出ているよ…

意外と必要なかったものたち。

今年の誕生日に、妻から財布をプレゼントしていただきました。 小振りな三つ折りの財布で、小さくなるのですが、カード類のポケットが2つだけと収納力をあえて削ったものです。 学生時代に京都の手作り市で出会ってからずっと気になっていたお店の物なので、…

その時がきたら。

「イキ」 天地に うぶ声あげてから よる ひる やすまの このイキも 時がきたら とまります 榎本栄一 本日はお寺でお通夜が勤まりました。 このところは会館での儀式が主流なので、お寺で縁を持っていただく事はありがたいことです。 ご遺族の方々はやはり疲…

かわりにやってあげます。

8月も残すところあと少しとなりました。8月が終わるという事は、子どもの夏休みが終わるという事です。 小学生くらいのお子さんがいるご門徒さんのお宅でその話題になると、子どもは残念そうにしていますが、大人は「やれやれ、やっと夏休みが終わる」と、少…

かしましい。

だいぶ秋めいた気候になってきました。今年は早いです。 これからが台風シーズンになりますが、今日までにも台風だけでなく豪雨の被害があちこちで出ているため、いつも以上に心配になります。 今日は兄家族が訪ねてきました。兄の子どもはもうすぐ2歳ともう…

助かるけど腑に落ちない。

妻と私は両方ともiPhoneを使っています。 先日、黒部ダムへ行った際に、階段で足を滑らせたときにタッチパネルのガラスを割ってしまいました。 また、妻もつい最近アスファルトへ落としてこれまたタッチパネルのガラスにひびがはいりました。 どちらも名駅に…

小さな小さな仏様たち。

妻のお腹が大きくなってきているので、家事をよく手伝っています。 重い米びつを持ち上げるのもちょっとやめた方がいい気がするため、米びつを出すついでにお米を研ぐのも私の仕事となりつつあります。 お米を研いでいると、ふと小さい頃に父から聞いたお話…

歌の威力。

「アナと雪の女王」を見てからというもの、娘はたびたび主題歌を歌いながらくるくる踊るほどハマってしまったので、サウンドトラックも手に入れて、車で移動するとき等にヘビロテしています。 少しずつ覚えてきてからというもの、私が妻と話をしている時や、…

絵解きでわかりやすく。

引き続き2日目は、「絵解き文化」ということについての講義を聴きました。 「絵解き」とは、掛け軸の絵などをわかりやすく説明する事です。 お寺にある掛け軸には様々なものがあります。その中で大きく3種類(お寺の縁起、高僧の伝記、教義を説明するもの)…

夏期仏教文化講座。

昨日、今日と2日間、東海地区のの同宗派のお坊さんが集まって仏教文化講座が開かれました。 ざっくり夏安居としての趣旨も含んでいるのでしょうか? 天白区の坂を上った先にあるお寺で講演を聴きました。いい景色でした。 一日目は「真宗者としてのあり方」…

勉強会でした。

本日は、東海地区の同宗派のお坊さんが集まっての勉強会でした。 実り良い講義を聞くことができました。 その後の打ち上げなどの関係で、詳しく言及することができませんので、また後日にでも。 充実した会でした。

氷水をかぶれ!

アイス・バケツ・チャレンジという言葉をここ数日よく目にします。 いったいなんだろうと調べてみると、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気の支援チャリティ企画みたいですね。 http://blogos.com/news/icebucketchallenge/ SNSで指名された人が、氷水をか…

徐々に強くなっていく実感。

妻の妊娠期間ももうすぐ7ヶ月に入ります。娘の時はギリギリまで目立たなかったお腹も、2人目となって変わったのか、ぐんぐん大きくなっています。 大きくなっていくお腹とともに、もうひとりこの世に出てくるという実感がだんだん大きくなってきています。 1…

おばあさんの声を支えに。

本日は、あるおばあさんの3回忌をお勤めしました。 92歳で亡くなられましたが、亡くなる直前まで自宅で過ごされていたので、亡くなるその月も「元気ですかー?」と声をかけてお参りをしました。 2年ほど毎月私がお参りにお邪魔していましたが、毎回「よく来…

お墓参り。伝わる、伝える。

お盆は比較的にのんびりと過ぎていきました。 地元の踊りを娘に見せるがてら累計時間1日ほど帰省していました。 実家に顔を出す際は、境内にあるお墓に手を合わせてから本堂にお参りして、お内仏にお参りするようになるべくしています。 幸い娘も嫌がらずに…

盂蘭盆踊り。

お盆期間恒例の徹夜踊りに来ています。 今年は雨が続いているそうですが、それでもすごい人出です。 実は徹夜で踊ったことはありません。明日の朝には地元を出発するため、徹夜はできません。いつかやってみたいなぁ。 明日まで、この町の人口は何倍にもなっ…

妙な苦手意識。

お盆の期間も折り返しを過ぎました。この時期になるとお坊さん同士で道をすれ違う事も若干増えます。皆さん忙しいんですね。 この時期には、普段お月参りでお会いしているご門徒さんのご家族、親戚の方々とお会いする事も多く、若干緊張度が増してしまいます…

夏の大人への一歩。

夏になると、地元の川を思い出します。郡上八幡の川は綺麗で、夏休みになると毎日友達と川遊びに出かけました。郡上八幡では、根性試しとして橋から川に飛び込むことも有名かと思います。私もやはり夏になるとやっていました。(12メートルほどあります。)観…

おばけきゅうり!

お月参り先で様々なモノを頂くことがあります。 私の小さい頃、実家のお寺でごはんを食べる時に、「この大根は〇〇さんから頂いたんだよ」「このカボチャは〇〇さんが持ってきてくれたんだよ」などと教えていただいて、大事に食べるようにと言われました。 …

出かける前に決まって・・・ということ。

話題の「アナと雪の女王」を娘と見ました。面白かったです。 スティッチとトイストーリーを娘と一緒に見ているので、これで3作品目です。果たしてどこまで覚えているのでしょうか。 私の娘はたまに熱を出すくらいで、大きな病気も無く助かっています。 娘の…

安易な無理が周りに影響を与えるということ。

台風による大雨は、夕方には一段落していました。 嵐の中ですが、なるべく行ける限りはお参りをしようと一日普通通りにお月参りに出かけました。 無事に終える事ができましたが、行く先行く先で心配をされたので、無理してお月参りを強行しても心配をかける…

想定はしきれないということ。

天候の話ばかりになってしまいます。 今日の夕方あたりに三重県で大雨特別警報が発表されました。去年の夏から始まった警報です。 「気象庁はこれまで、大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に、警報を発表して警戒を呼びかけ…

雨の日に傘をさすこと。

台風が近づいてきています。 今年は上陸する台風がちょっと多いような気がしますが、どうでしょうか。 娘も買ってもらったばかりの長靴と傘を嬉しそうに使っていましたが、風に煽られて転びそうになり、その後怖がって自分で傘をさしたがらなくなりました。 …

ちらない花、死なない人ということ。

「花びらは散っても、花は散らない 形は滅びても、人は死なぬ。」 金子大榮 昨日の定例布教で、この言葉も紹介されていました。 「あの人はこころのなかで生き続けている」 こういった言葉は、いろんな物語などで定番として出てくる言い回しです。 しかし、…

周りはみんな先生だらけ。

今日は毎月恒例の定例布教の日。ご門徒さんと一緒に講師の先生のお説教を聞かせていただきました。(写真を撮り忘れてしまった・・・。) 「万山薬草」という言葉を紹介されました。 お釈迦様に帰依していた人の中に、ギバという医者を志す方がいました。 ギ…

広がる関係、広がる世界。

娘が三歳になってしばらくしてから、しゃべっている言葉の端々に一緒に遊んだ友達の名前が出てくるようになりました。 また、「これをして遊びたい」という要求の中にも、「どこ」で「だれ」と「なに」をするという事がうっすらとでるようになりました。自分…

8月の法語カレンダーより。

阿弥陀如来を表す別名として、十二の光の名前があります。 無量光 無辺光 無碍光 無対光 炎王光 清浄光 歓喜光 智慧光 不断光 難思光 無称光 超日月光 この中でも「超日月光」を取り上げてみます。 これは、「日の光、月の光を超える光」ということです。 日…

お墓参りにいくということ。

台風の影響で高知県での豪雨災害がひどいみたいですね。これ以上ひどくならないことを願うばかりですが、もう一つ台風が近づいてきているので、油断ができないですね。 お盆シーズンになると、お彼岸ほどではないにしてもお墓参りをされる方も多いと思います…

変わっていくことができるということ。

7月、8月になると、テレビの観光特集で私の地元の郡上八幡が紹介される事が多くなりました。見慣れていた風景も、テレビを通してみると新鮮に映るので不思議です。 地元を離れて5年ほどになりますが、帰るたびに郷愁に浸ってしまい、ここにまたとどまりたい…