日々ちょうこく

名古屋のお坊さんのブログです。文章練習も兼ねて、見た事、聞いた事、思った事を書いていきます。 たまに抹香臭い事も書きますよ。

ちらない花、死なない人ということ。

「花びらは散っても、花は散らない

 形は滅びても、人は死なぬ。」    金子大榮

 

昨日の定例布教で、この言葉も紹介されていました。

 

「あの人はこころのなかで生き続けている」

こういった言葉は、いろんな物語などで定番として出てくる言い回しです。

しかし、この言葉ほど命の連続、想いの伝統を表した言葉は無いと思います。

私の体は、いただいた命でできています。では、私のこころはどうできているでしょうか。

まさしく、「こころのなか」で生き続けているモノたちの想い、教え。そういったものでできているのだと思います。

それは直接顔を合わせたひとだけでなく、私につながるもの全てでできていると思います。

 

そういった自分を支えてくれる関係すべてを仏様と受け取って、どんどん先へ続いていくということ。

これが「散らない花、死なない人」ということだと思います。

先達たちは、この流れに出遇って出てくるのが「なんまんだぶ」というお念仏だと、受け取ったのかなぁと思います。