10月の法語カレンダーより。
一難去ってまた一難という言葉は、このごろの災害続きにぴったりだと思います。
台風19号は、どうもまた中部地方にもやってくるみたいです。なにごとも無く通過していく事を願うばかりです。
ただ念仏せよ 念仏せよ 大悲回向の南無阿弥陀仏 梅原真隆
阿弥陀様のはたらきというものは、私たち衆生の方からのお願いから始まるのではない、常に阿弥陀様からの願いから始まっているということを、色々な先輩方から常々に教えていただいています。
阿弥陀様のはたらきとは、私たちに「いのちを生きろ、お前の本当のいのちを生きろ」といつも語りかけてくれているものだと、私は受け止めさせていただいています。
念仏とは、その語りかけに出遇ったときに口から出てくるものだといいます。
十方微塵世界の 念仏の衆生を見そなわし 摂取して捨てざれば 阿弥陀となづけたてまつる
親鸞聖人の和讃に、阿弥陀と「名づけ」たてまつる、と出てきます。
私たちを生かしてくれるいのちはたらき、関係。まさに私たちに回し向けられているいのちのはたらきの事を「阿弥陀」と名付けたのだと、私は思います。
そのはたらきに気付かなければならないぞ、ということが「ただ念仏せよ」ということだと思います。