西に帰っていくひかり。
夕方に都市高速道路を走っていると、空の視界を遮るものがないため、西に沈んでいく夕日が綺麗に見えます。
特に秋の入り口の夕日を見ていると、涼しさも相まって清々しい気持ちになります。
今年の夏は晴れ間が少なく、作物に必要な日差しもその分少なくなってしまいました。今でこそ日照りが無くても飢えることはないですが、昔だったら飢饉が起こってしまっているのではないかと思う位の冷夏でした。
私たちが頂いている命の源を育んでくれるのが日の光、太陽です。
その光が沈んでいく西側を、昔の人はどのように見ていたのでしょうか。
おそらくは、命の源か帰っていくような方角として受け取られていたのではないかと思います。
日の光が帰っていく先には、命の源を支えている、大きな存在が待っているのではないか、そんな思いを持っていたのだとおもいます。
だから、西の方角にお浄土を見たのではないでしょうか。