日々ちょうこく

名古屋のお坊さんのブログです。文章練習も兼ねて、見た事、聞いた事、思った事を書いていきます。 たまに抹香臭い事も書きますよ。

お寺のこと

まさかのつながり

昨年終わりにわたしと妻の大学時代の先輩が、この度同じ組(そと読み、お寺のグループ分けのこと)の寺院に婿入りされるとお聞きし、ご挨拶も兼ねてお会いしてきました。8年ぶりくらいに再開し、大学時代の懐かしさがこみ上げました。振り返ってみると、父親の…

みんなのお寺です

前回のエントリーよりだいぶ時間が経ち、年も明けてしまいました。 お参りと雑務に追われる日々は続いていますが、たくさんの助けを借りながらなんとか踏ん張っています。 今年の初めにささやかな住職交代の法要もなんとか無事に終えることができ、少し落ち…

ともに聞いていく。

日々の法務と事務に追われながら、お寺をまわしていく大変さを実感している毎日です。 まだまだ5日目です。他のことに考えを割いている余裕がないため、早いところペースを掴まなければなりません。 先日、大谷派の方々で行われている輪読会に参加させてい…

駆け抜ける。

すごく久しぶりの日記となります。 4月より実質的に住職の仕事を引き継がせていただきました。前準備から現在にかけての多忙さに目を回しそうな日々が続いています。 目標であった寺報は4月1日付でお同行の方々にお配りすることができ、ひとまずホッとし…

悲嘆に寄り添う。

名古屋の中心、栄にある白林禅寺にて「お寺からつながるグリーフケア」という講座に参加をしてきました。 これは、NPO法人リヴオンの代表者である尾角光尾(おかくてるみ)さんの連続講義を受けた僧侶の方々による成果発表会の場でありました。 グリーフとは…

発注発注。

作成した寺報を4月1日にはご門徒さんのお手元に届けたいため、印刷所さんに入稿をし、寺報を梱包する封筒もレイアウトを考え発注をしました。全てインターネットで自宅に居ながら行えるため、便利なものだと感心しております。 こういった定期発行物を作る…

あたらしいこと。

いつの間にか3月に突入していました。 しばらく忙しさを理由に放置をしておりましたが、なんとか続けられるように踏ん張らなければなりません。 来月よりお寺の運営が新体制となるため、それの準備を中心にバタバタとしています。同時に娘の入園も控えてお…

御満座勤まる。

別院報恩が無事に勤まり、ひとまずホッとしています。まさにハレの日といえる充実した法要の3日間でした。 来年にはまた大きな行事を控えており、それに向けての準備も始まります。どうも私も関わらせていただくことになりそうで、今年は本当に忙しくなりま…

愛知別院報恩講。

本日により3日間、高田派名古屋別院(愛知別院)にて報恩講が勤まります。 毎年なんとか予定をやりくりして、なるべく出勤できるようにしていて、今年はなんとか全行程参加ができそうです。 名古屋別院(愛知別院)は那古野の円頓寺商店街を少し路地に入っ…

いろいろな手に触れていただいて。

本日は月に一度の定例布教でした。 幸い風が強いですが快晴となり、そのためかはわかりませんが、いつもより若干多くご参詣がありました。ありがたいことです。 ただ惜しいことに、寺役などの都合でご聴聞させていただくことができませんでした。 毎回親鸞聖…

アナログな明かり。

お内陣正面にある前卓の両脇には、輪灯と呼ばれる仏具があります。 油の入った皿に藺草で作った灯芯を浸し、火を灯します。(猫又が夜な夜な舐めに来るアレです。) お仏壇の中にも入っています(省略されているもの場合も)しかし、お寺やお仏壇に限らず、…

本山報恩講へ。

高田派の本山、津市一身田の専修寺では報恩講が厳修されています。 例年でしたら3日ほど泊まり込みで出勤するのですが、先日のインフルエンザ騒動の影響で予定を開けることができませんでした。 そのため、今日日帰りでお参りに向かいました。 日帰りなので…

大きな宣伝になります。

午前中にお医者さんに診ていただくと、明日から通常どおり過ごしていいということです。 しばらくかかりましたが、これでまずは一安心です。いろいろな方にご心配とご迷惑をかけてしまいました。 昨日はお坊さんがテレビに出演し、普段見えないお寺のことな…

御正忌!

御正忌報恩講が勤まりました。御正忌(親鸞聖人の祥月命日)+報恩講(親鸞聖人の恩に報いる法会)で御正忌報恩講となります。親鸞聖人のご命日は、旧暦11月28日と言われています。新暦に直すと1月16日となり、高田派は新暦に直した1月16日を御正忌とします。ちな…

明日は報恩講。

毎年1月6日に報恩講を勤めています。今日はその準備に追われました。 一年で一番大きな行事で、参詣も一年で一番多く集まります。 表に幕を張り、内陣に登降座を作ります。 明日はこの上で式文(親鸞聖人の徳を讃える文章)が読まれます。 明日は忙しいながら…

招かれざる。

実家のお寺は観光地の中にあります。 ここ5年ほどは、中国や台湾の観光客が多く訪れるようになり、観光業の景気もそこそこだと聞いています。最近の円安の影響もおそらくあるのでしょう。 そんな立地のため、お寺の境内に観光客が入ってくることも普通になっ…

大晦日。

大晦日にお月参りはありませんが、元旦0時から修正会があります。 本堂のお飾りを正月用に変えて、参詣者用の椅子を並べます。 毎年夜中にも関わらず、多くの方がお参りくださいます。 修正会の意義を、父から「曲がりくねってしまった私の歩みを、初心とい…

輝きが違います。

今日は午後から仏具みがきを行いました。 春秋の永代経前と年末の年3回行っています。 いつもお寺に来ていただけるご門徒さんのおかげで、毎回2時間ほどで終えることができます。 今までは畳の上にゴザ、新聞紙を敷いてその上でやっていましたが、膝が悪く正…

大掃除とお葬式。

今日の午後から本堂の大掃除を予定していましたが、お寺を会場にした葬儀ができたため、1日でやりきらずに日を分けることになりました。 厳しい寒さが続いているため、体調を崩す人も多いです。 お寺を使った葬儀というものは、ここ10年、15年ほどで一気に少…

自分の問題として。

本日は6日なので、今年最後の定例布教でした。 毎回、勤行の後に少し住職が挨拶をした後、2席説教師の方にお話をしていただいています。 今回は住職が葬儀で出られないため、私が勤行と挨拶をさせていただきました。 いつもお参りに来ていただける方々に妻…

今年最後の出仕かな。

年内最後の報恩講のお勤めになるであろう、組内の至誠院さんの報恩講に出勤させていただきました。(例によって写真を撮り忘れました・・・。) 昨年に男の子が生まれてからというもの、お寺全体が暖かい雰囲気に包まれているような気がします。 お勤め後に…

元気に生まれるのは当然のことではない。

毎月6日はお寺で定の法話会をしております。 3年ほど前に、11月にお願いしていた先生が亡くなられて以来住職がお話をしています。 いつか私もしなければならないと少しビクビクしながら聞いています。 子供が生まれるとき、「とにかく元気に生まれたくれ…

願隆寺報恩講出仕と尊厳死について。

今日は、組内(そないと読み、同じ宗派のお寺のグループのこと)の願隆寺さんの報恩講に出仕させていただきました。 先日結婚式を挙げられ、そのお陰かわかりませんが、参詣のご門徒さんとのがっちりとしたつながりを感じました。 とてもいい雰囲気でお勤めを…

報恩講前夜祭。

毎年10月31日は、実家のお寺の報恩講前夜祭をしています。 今年で15年目になる、天白真央さんと鈴木君代さんのコンサートでした。 実家のお寺でやっているバンドも、気付けば10年以上になります。 よく続いているなぁと思います。 雨の中、沢山のご参詣があ…

冬眠。

先日の台風が過ぎてから急に秋が深まったため、法会も全て冬用にすることができました。 少し前に夏用の法会を全てクリーニングに出し、それが戻ってきたため、桐箱に仕舞い込んでようやく衣替えの完了です。 最近の法会は自宅で洗濯できるものがあるため、…

第二の人生、どう生きるのか。

日本では平均寿命が今だに伸びていると聞きます。 今年、ついに男性の平均寿命も80歳を超えたそうですね。長寿の国になって喜ばしいことですが、当然問題も増えているそうで、お仕事がひと段落した後の生き方というもので悩まれる方のお話を何度か耳にしま…

七夕みたいに年1回。

夕方のお勤めが終わってから急遽帰省をしてきました。 実家のお寺まで車で最短1時間ほどなので、意外と気楽に帰ることができます。 ただ、ETC割引が軒並み廃止になったため、高速道路は控えめに使うため、現在は片道1時間半というところです。ETC割引復活…

お寺の人のご葬儀って?

本日は夜に、高田派愛知別院にて講習がありました。 年に一回本山より先生をお招きしての、お坊さん向けの法式作法の勉強会となっております。 今回は、寺族(ほとんどは住職家族の意味)の葬儀についてでした。 本堂の荘厳の形から差上(お勤めするお経の種…

死に出遇うワークショップ。

午前中にお月参りを全て済ませた後、またもや久遠寺さんにお邪魔をさせていただきました。 今日は、関西で「なごみ庵」というお寺を開かれ、様々な活動をされている浦上哲也師による「死の体験旅行」とよばれるワークショップを受けさせていただきました。 …

街の中の安らぎ空間。

名古屋の中心街にある、久遠寺さんの報恩講に出勤させていただきました。 台風が近づく中、天気が心配でしたが、薄曇り程度の天気で若干暑いくらいでした。 ビルがにょきにょきと生えている名古屋の繁華街の中、綺麗にされた境内に入ると何かほっとした気分…