第二の人生、どう生きるのか。
日本では平均寿命が今だに伸びていると聞きます。
今年、ついに男性の平均寿命も80歳を超えたそうですね。長寿の国になって喜ばしいことですが、当然問題も増えているそうで、お仕事がひと段落した後の生き方というもので悩まれる方のお話を何度か耳にします。
今日もお参り先で、今年いっぱいで仕事を辞めるおばあさんとお話をしました。
再就職するにもできることは少ないので難しい、家でぼーっとしているとボケていくんではないかと、心配をされていました。
団塊の世代と呼ばれる現在の日本の人口で一番多い割合の方が、ここ数年で一度に定年退職を迎えます。これといって大きな趣味もなく、仕事一筋で生きてこられた方は、さらに悩まれているのではないでしょうか。
でも、見方を変えてみたら、選択肢が多すぎて選ぶことができないという側面もあるのではないでしょうか。
シルバー人材センターに登録する方、新しく趣味を始める方、ボランティア活動をされる方、孫ひ孫の子育てを手伝う方など、実はできることはたくさんあるのです。
もちろん、お寺に顔を出して、お説教をご聴聞されるのもいいかと思います。
お参り先のおばあさんには、お寺にお参りに来てはいかがですか、そして、何も報酬は出せませんが、お寺の行事ごとなどを手伝っていただけますかとお尋ねしました。
頼まれごとをされるのは嫌いじゃないみたいで、快諾していただけました。
お寺が、そういった居場所を提供できるところでいることができたらいいなと思いました。