日々ちょうこく

名古屋のお坊さんのブログです。文章練習も兼ねて、見た事、聞いた事、思った事を書いていきます。 たまに抹香臭い事も書きますよ。

お仏壇の中ってどうなってますの。

いろいろなご門徒さんのお宅にお邪魔していると、いろいろな形のお仏壇があります。

伝統的な作りのもの、家具調のモダンなもの、金箔がたくさん張られているもの、紫檀木目そのままのもの等々。

一応、高田派スタンダードな形というものの指針はあるのですが、あくまで指針です。高田派のお飾りを完全に対応している仏壇屋さんは少数らしく、名古屋らしく大谷派のお飾りになっているところも多くありますし、本願寺派のお飾りを改良したものもよく見ます。

私個人は大谷派出身だったため、漆塗り基本のご本尊前に扉とお戸帳が無いお飾りはなじみが深いです。

 

お飾りの大きく違いますが、お供えされているものも様々です。

お菓子、果物、お酒、タバコ等々。故人の好きだったものをお供えするのが多いみたいですね。中にはこれでもかとお菓子を詰め込んでいるお宅も見かけます。

基本的にはお仏飯をお供えして、仏壇の中がごちゃごちゃしないのがいいですね。

 

そういったお供えをするのはまだいいのですが、中には宝くじ、お遍路の御朱印、祈祷のお札などを入れているお宅も少なくありません。

お仏壇は願いを聞いてもらうところではありません。阿弥陀仏をとおして自分を振り返り、自分と出偶う大事なところです。

そういったものを入れないでほしいですね。

 

 

 

幼稚園くらいの男の子のいるお宅にお参りに行ったときに、お仏壇の中にウルトラマンの人形がおいてあった事がありました。

その子にとっての大事なものをお供えしたみたいですね。