日々ちょうこく

名古屋のお坊さんのブログです。文章練習も兼ねて、見た事、聞いた事、思った事を書いていきます。 たまに抹香臭い事も書きますよ。

昨日のこと、色々と考えさせられた。

昨日の焼身自殺未遂の事で、様々な意見が出ております。

私は、今日も考えていました。命を賭して訴える事は果たしてどう受け止められるのか、その方法は果たして理解される方法なのか。

その中で、厳しいですが腑に落ちた意見がいくつかありました。この意見は私の視野の狭さを教えてくれました。

 

・自らの命を人質に意見を通そうとする事は恐喝にも等しいのではないか。

・可燃性の液体を持ち歩き、歩道の真上で燃やすという行為は、下手をしたら関係のない人を巻き込むかもしれない。これは自爆テロ行為に近いとも言えるのではないか。

・「命を賭して意見をしたのだから、訴えを聞くべき」と言うのは、例えば「戦争をすべきだ」という訴えをして同じ行為をした場合にも言えるのか。

 

自らの命をかけて意見をするということを美化する事は、一番してはいけないことだと思います。

危険行為だ、テロ行為にすら値すると断罪するのは簡単です。しかし、この方はどうしてこんな行為をしてしまったのか。どうしてここまで思い悩んでしまったのか。止める人はいなかったのか。そこに目を向けなければいけないだろうと思いました。