日々ちょうこく

名古屋のお坊さんのブログです。文章練習も兼ねて、見た事、聞いた事、思った事を書いていきます。 たまに抹香臭い事も書きますよ。

彼だって一人の人間。

岡山で行方不明になっていた女の子が無事に保護されたというニュースを昨日知り、ほっとしていました。

誘拐した犯人も捕まり、とりあえずはめでたしめでたしな雰囲気になっていました。
しかし、その後の報道に少し首を傾げるところがあります。
 
こういった大きな事件だと、犯人が捕まった後の報道というのは、なぜ事件は起こったのか、犯人はどんな人物だったのかと、どんどん掘り下げていきます。
事件の深層を考えていくことは確かに必要だと思いますが、ちょっとこれは公開しなくてもいいんじゃないか?と思うことも多々あります。
例えば趣味、仕事内容、学生のときの卒業文集、担任のコメントなど。
なんとなく、報道する側の傲慢さを感じてしまいます。
 
「彼は悪人なので、これくらい個人のことを公開されても仕方が無い」「悪人を少し懲らしめてやる」という思いが無いとは言い切れないのではないでしょうか。
犯人は咎められなければなりませんが、それをするのはあくまでも法です。
 
また、趣味や仕事内容などを公開することも、「こんな趣味を持っている人は要注意」みたいな偏見を助長することにつながるのではないでしょうか。
 
 
 
今回の犯人の個人的な情報も、どんどんと公開されて行くのでしょうか。
少しイヤな気分になります。