高田派の愛知の別院の秋の永代経の。1日目。
高田派の愛知別院にて、秋の永代経が今日明日とつとまります。
毎回別院のお世話をしてくださるお同行さんとともにお勤めをし、お説教を聞き、お斎(食事)をいただく楽しい行事です。
お説教は所用のため、少ししか聞く事ができませんでした。
お説教の先生の実体験として、お参り先での出来事を話されました。
いつもご家族親戚でお勤めされるお宅が、ある日お母さんと娘さんだけのお参りになっていました。訳を聞いてみると、娘さんが一週間前にインフルエンザに罹り、お母さんも3日前から熱があるので、親戚にうつすと悪いので、今回は母子2人でのお勤めになりました、とのことです。
じゃあ、私にはうつしていいのかと、少し立腹して帰宅し、家族にうつさないように手を消毒して、服を着替えてから奥さんとお話ししたそうです。
奥さんは、「教えてくれただけよかった」との感想をいわれたそうで、その言葉にハっとしたそうです。
病気だという事を黙っていれば、帰宅してからの消毒等の対処ができなかった、教えてくれた事を素直に感謝して受け止められなかった自分がいたと、そう思ったそうです。
「自分が不利益を被った」という思いにとらわれていた、「無慚無愧」のこの身を見させていただいたと、そう思ったそうです。