加速加速加速。
お月参りのときに、ご門徒さんとお話を始めるときには、十中八九天気と季節の話をしています。大体の会話の始まりってそんな感じだと思いますが。
6月近くなると、「もう一年も半分過ぎましたね」というお話が大体出てきます。
その後にご門徒さんが「時間が過ぎるのははやいねぇ」という感じに続いていきます。
毎年、毎回、あいも変わらずそんな話ばかりしているような気がします。
年を取ると時間の感じ方が早くなるのはなぜなんでしょうね。
私があるときに聞いた話です。
人生を80年とすると
・1歳のときは80分の1の早さを感じます。
・2歳のときは40分の1
・10歳のときは8分の1
・20歳のときは4分の1
・40歳のときは2分の1
・60歳のときは1.3分の1の早さを感じます。
以上のように計算できます。
どんどんどんどん早くなっていくのがわかります。
また、これを残りの命の割合だと考えると、なんだかすごい勢いで減っているような気がしますね。
私は来年30歳になります。実際の寿命というのはわかりませんが、時がどんどん進んでいく事だけはわかります。
「人身受け難し、今すでに受く」
三帰依文という仏、法、僧の三つの宝を大切にしますという誓いの文章の最初に出てきます。
この「人の身」とは、単に人間として生まれたという事ではないと思います。
「この私」として生まれた、奇跡的に生まれる事ができたという意味も込められているのではないでしょうか。
その、奇跡的に生まれてきた「私というもの」の時間も、どんどんどんどん過ぎていきます。
なんだか、精一杯生きないといけない気がしてきました。