ようこそ阿弥陀様。
今日は、一人暮らしのおばあさんのご門徒さんがはじめて仏壇を迎え入れられました。
先々月くらい、旦那さんが亡くなられて忌明けが済み、色々と落ち着いてきたところで、お仏壇を迎えることを考えていると相談されました。
どこに置かなければいけませんか、大きくないといけませんか、などわからないことだらけで大きく不安を感じられておられました。
お仏壇は、宗派で正式な作り、荘厳などを定められています。しかし、たとえそれ通りにできなくても、ひとまず阿弥陀様や名号をご本尊としてあるのであれば、ひとまずはいいのかなと私は思っています。
阿弥陀様をご本尊として安置させていただくので、西の方向に置くのが習わしですが、自分が一番手を合わせやすいところがいいです、大きさも無理をなさらず、これも手を合わせやすいと思ったものがいいですよと、こんな感じでアドバイスをさせていただきました。
今日お邪魔させていただくと、小ぶりですが綺麗なお仏壇が安置されていました。はじめてお経を上げさせていただくのが私だと思うと、少し緊張しました。
入仏法要としてお勤めをさせていただいた後に、「お仏壇は、あなたの小さなお浄土です。旦那さんも阿弥陀様の元であなたを見守っててくれますよ」とお話しさせていただきました。
お勤めも無事に終わり、お茶を飲みながらお話をしていると、おばあさんはなんだかほっとした顔をしていました。
お話が和やかに続き、私もほっこりした気分でご門徒さんのお宅を後にしました。
そして、預かる予定だった白木の位牌を忘れてきたことを今思い出しました。
明日またお伺いしなければいけません。