ともに歩んでいく人たち。
12月に入ってから急に気温が下がり、大急ぎで寒さ対策をしたところも多いとおもいます。
日も暮れて底冷えが強くなってきた夕暮れにお参りに行ったお宅で、使い慣れない石油ファンヒーターに四苦八苦しているおばあさんがいました。去年までは石油ストーブを使用していたのですが、息子さんが新しく買ってくれたそうです。設定温度になると自動的に消えてしまうということをよく理解していなかったみたいです。実際に触りながら説明をさせていただきました。
おばあさんは、使い慣れないから少し不便だと漏らしていましたが、息子さんの気遣いには素直に喜んでいるみたいでした。
お月参りに毎月お邪魔していると、お勤め以外にも、なんでもないことを頼まれたりすることがあります。
携帯電話の使い方を聞かれたり、電球を替えてほしいと頼まれたり、外れた扉を直してほしいと頼まれたりもしました。「お寺さん」として奉られるように扱われるよりも、気楽におつきあいさせていただけるほうが、ご門徒さんとの距離が近くなって、信頼されているように思えて嬉しいです。
ともにお念仏の教えを聞いていく、歩んでいく方々を親鸞聖人は「御同朋、御同行」と言われました。志を同じくする友人のような関係を言うそうです。
「御同朋、御同行」としての関係を大事にしなければならないと思いました。