頑張りすぎは禁物です。
テレビやラジオでのニュースが一年の総集編になっています。お月参りの後の雑談も、一年をふりかえってのことが多くなりました。
肺の病気と認知症をもつ夫を介護していた奥さんのお宅へお参りに行きました。
今年一年でだいぶ症状が進み、酸素吸入が必要になり、その後ほぼ寝たきりになりました。奥さんは、デイサービスを活用しながら介護を頑張っておられましたが、奥さん本人も、お伺いするたびにやつれていっていました。
そして夏の終わりあたりに完全に施設で診てもらう決断をされました。
なるべく自分で面倒を見てあげたいとギリギリまで頑張っておられて、預けてすぐの頃は後悔の念を話されていましたが、今日お話を聞くと、あのままでは私もダメになっていた、預ける決断をして正解だったかもしれない、とおっしゃっていました。
そして、一年を振り返ってみると、介護を一生懸命頑張っていたけど、自分一人で抱え込んではダメだと気づけた年になったとおっしゃっていました。
責任感が強い人ほど潰れていってしまうのが介護現場の現実だと痛感します。
奥さんの決断も、周りのアドバイスがあってこそだったそうです。自分が支え続ける一年かと思ったら、支え、支えられた一年だったと振り返られていました。