火のつかないお線香。
お月参りをするお宅によっては、理由があって火気厳禁になっているところがあります。
ロウソクは電気で代用するのもだいぶ普及してきましたが、お線香はどうするんだろうと疑問でした。
あるお宅へお参りに行った際に、なんとLEDでお線香の模型の先端が光るものがありました。
しかも帰ってから調べると、立ててある線香だけでなく、寝かせてある線香のタイプもあります。
なるほど、火気厳禁の場所にはぴったりの便利なものだなぁと感心してしまいました。
お寺でも、輪灯を電気に変えているところも多いかと思います。
灯芯の需要が減ったため、作る方も減っているらしく、灯芯の値段がずいぶん上がったようです。
灯籠が電球になり、輪灯が電球になり、ロウソクも電球になって、ついに線香まで電球になる時代です。
しかし、お荘厳(仏様のお飾り)火をお供えする、香りをお供えする、そういった事にしっかりと理由があります。
便利になるのは大変いい事ですが、何か理由があるならともかく、楽をするためだけにそれを無くしていくのは、寂しいなぁと思ってしまいました。
ともあれ、偉そうな事を言いましたが、灯芯がなくなってしまえば、電気に変えざるを得ないですね。