遠くから続いているということの慶び。
年の瀬が近づいてきたため、頭も年末モードに入ってきました。
我が家では毎年一年の写真をまとめたフォトブックを作っています。(といってもほとんど妻任せにしてしまっていますが)二人目が生まれて落ち着かないことには本格的にできませんが、そろそろ写真の選定などをしておかないとギリギリに大変なことになってしまいます。
今年の写真を中心に見返しているのですが、どうしても気になって過去のアルバムを引っ張り出してきて見てしまいます。
娘の初参式を私の実家のお寺で行った際の写真を見て、二人目も初産式を父に導師としてやってほしいと思いながら振り返っていました。
娘の時には、初参式記念品として、の真宗大谷派難波別ぼゆるキャラの「ブットンくん」の小さいぬいぐるみと娘用の腕輪念珠をいただきました。
その入れ物に、「遠宿縁慶」と書いてあったかと記憶しています。(順番が違うかもしれません)
親鸞聖人の書かれた「教行信証」という書物の中の一節に、「たまたま行信を獲ば、遠く宿縁を慶べ」と出てきます。
これは、親鸞聖人が念仏の教えに遥か昔からの因縁によってたまたま出会うことができたことを喜ばれている文章だと私は受け取っています。
いのちのはたらきの上に生まれることができたこと、この世界で元気に過ごすことができること、そしてお念仏の教えに出会うことができたこと、それをまるまる喜んで受け取ろう。そんな願いを込めて「遠く宿縁を慶べ」という言葉を贈っていただいたのかなと、思い返しています。
(「慶ぶ」とは「祝福する」「ありがたいと思って受け取る」という意味があるそうです。)
娘にも、生まれてくるであろう二人目の子供にも、この言葉に出遇って、大事にしてほしいと思います。