日々ちょうこく

名古屋のお坊さんのブログです。文章練習も兼ねて、見た事、聞いた事、思った事を書いていきます。 たまに抹香臭い事も書きますよ。

仏さんのこと

いただきます。ごちそうさま。

今日は曇りではありましたが、湿度が高いのかムシムシと不快な暑さでした。 子どもの頃の夏休み中のお昼ご飯といえばそうめんでした。 お中元等でたくさん頂いていたことと、夏の暑さで食欲が落ちているときでも、スルスルとお腹へ治まっていくので重宝した…

朝早くの出遇い。

私のところのお寺は、午前6:30に扉を開けて、お朝勤をしています。 朝早くなので、大体お参りされる方はいません。それでも、散歩している方々が聞いていると思ってなんとか続けています。 先日、お朝勤の最中に本堂へ上がってこられる気配がしました。 めず…

船を漕ぐのはひとりじゃない。

難度海 私は昔 淡路島で 小舟を漕いだが この難度海は あまりに茫茫としている ひとりでは漕げない -榎本栄一- 実家のお寺の納戸には、祖父が集めた本が山のように保管されています。 たまに帰ったときに入り込んで、祖父の面影を思い出しながら本を拝借して…

雲や霧に覆われていても私まで届く光。

今日はお寺で月に一回の定例布教でした。気にしていた天気は始まる直前に大降りになり、終わる頃には止んでいました。ありがたい事です。 真宗では正信偈というお勤めをよくしますが、高田派では文類偈というお勤めを皆さんでします。内容はすごく似ています…

いつお参りするの。

昨日までとは打って変わって、気温が下がって少し過ごしやすくなりました。 梅雨入りもしたみたいで、本格的に雨が多くなりそうです。 マンションに住んでいる方へのお月参りをする事も多いので、よくエレベーターで一緒になった方と世間話を一言二言する事…

6月の法語カレンダーより。

平野恵子さんとは、岐阜県の飛騨高山で真宗大谷派寺院の坊守(お寺の奥さん)だった方です。 平野さんは、小児まひのお子さんの問題、ご自身の癌の問題と、大きな問題を抱えて生きていかれ、41歳で亡くなられました。 癌を知った後、綴った詩や手紙が「子ど…

仏さん入りまーす。

昨日まではいかないにしても、なかなかの暑さになりました。 熱中症で倒れた方が昨日だけで300人を超えたとの報道を耳にしました。気を付けなければなりません。 先日、数ヶ月前にお仏壇を洗濯に出されたご門徒さんから、お仏壇が戻ってきたので精入れをして…

加速加速加速。

お月参りのときに、ご門徒さんとお話を始めるときには、十中八九天気と季節の話をしています。大体の会話の始まりってそんな感じだと思いますが。 6月近くなると、「もう一年も半分過ぎましたね」というお話が大体出てきます。 その後にご門徒さんが「時間が…

子どもなりに感じること。

朝から日差しが強く、道路の温度計を見ると31℃まで上がっていました。 これはもう、我慢しきれず衣を羽二重から絽に変えました。6月まで後数日なのでセーフかな? 今日は、朝からお月参りをしてからすぐに葬儀、火葬場まで同行した後お月参りにもどり、還骨…

私の中のあの人とあなたの中のあの人。

前日のエントリーでも触れました、お通夜のお勤めを無事に終える事ができました。 90代で亡くなられたかたで、お孫さんと曾孫さんを大事にされていたのでしょう、顔の横に一生懸命書かれた「ありがとう」の文字が入ったお手紙が入っていました。 お勤めは皆…

死を受け止めよと問われること。

葬儀の予定が2つ重なってしまい、一つは私が担当する事になりました。 一度もお会いした事の無いご門徒さんのご葬儀なので、色々と頭を捻っています。 ご門徒さんの紹介や葬儀会社さんの紹介で、これまでご縁の無かった方の葬儀をするという事も少なくあり…

怠けたい私がひっぱられ。

北海道では季節外れの積雪があったようですね。 米不足になった十数年前並の冷夏になってしまうのかと今から心配しています。 今日は私の父方の祖父の祥月命日でした。 私の父は、現在お世話になっているお寺のすぐ近くに次男として生まれ、母の実家へと婿養…

別院、春の永代経。

本日、高田派名古屋別院にて春期永代経が勤まりました。 今回は今月に入って日程に気付いて焦りましたが、ちょうど予定も空いていてよかったです。 普段でしたら合間合間にお月参りが入ったりして、なかなかゆっくりする事もできませんでしたが、今回はまる…

お仏壇の中ってどうなってますの。

いろいろなご門徒さんのお宅にお邪魔していると、いろいろな形のお仏壇があります。 伝統的な作りのもの、家具調のモダンなもの、金箔がたくさん張られているもの、紫檀木目そのままのもの等々。 一応、高田派スタンダードな形というものの指針はあるのです…

阿弥陀如来のいろいろなカタチ。

いよいよ春本番から初夏へと空気が変わっていく気配がします。 このごろは原付でお参りをまわるのがすごく気持ちよくなってきました。 そして、車で移動する際も窓全開で走り、お参りの間に邪魔にならない場所で停車して10分15分時間を調節する際も、気持ち…

5月の法語。

お軽さんとは、江戸時代に下関の六連島という所にいた妙好人と呼ばれる篤信のお同行さんです。 元来気性の荒い女性でしたが、結婚を機に貞淑な女性になりました。 しかし、夫の浮気によって嫉妬に怒り苦しむ事になります。 それがご縁で、島にあるお寺に行く…

春一番のご縁。

春期の永代経が無事に勤まりました。昨日の雨が残ったりしないか心配していましたが、風が若干強かっただけでいいお天気に恵まれ気持ち良くお勤めすることができました。午前午後とお勤めの後に布教師さんからお説教を頂きます。今回は私たちの本尊の姿につ…